雨にもマケズ

安心・安全と伝えたい!エコ農産物に挑戦

世田谷区 長島 丈さん

 東京都世田谷区大蔵の長島丈さんは、お父さんの正さんと一緒に300年以上つづく農地を大切に守り続けている農家さんです。畑の面積は、約31a。90坪弱のハウスと露地で、約40種類もの野菜を計画的・効率的に育てています。また、東京都エコ農産物認証制度を受け、化学合成農薬と化学肥料を使わずにコマツナ・ジャガイモ・ダイコン・非結球レタスを、化学合成農薬と化学肥料を50%以上削減してコマツナ・タマネギ・トマト・ナス・ピーマン・ブロッコリー・キュウリ・カキを栽培し、ファーマーズマーケット二子玉川に出荷しています。

エコでおいしい野菜づくりに情熱を注ぐ

 もともと、トヨタのプリウスが発売された頃に「これからの時代、農業の世界にもエコが必要となる」と考え、特別栽培農産物のガイドラインに沿って野菜を育てていたという長島さん。現在は東京都エコ農産物認証制度に則り、遮光ネットや特定の虫が嫌う赤い寒冷紗、ボカシ肥料や鶏ふんなどを積極的に使用しています。肥料の袋を見せていただくと、米ぬか・魚のアラ・牡蠣殻・蟹殻・海老殻・海藻といった文字が並んでおり、減化学合成農薬・減化学肥料はもちろん、本来廃棄されるものを使った持続可能な農業を営まれていました。
 しかしながら、エコ農産物の栽培はそう簡単にはいきません。細かい管理をはじめ、もしアブラムシが付いてしまったら株ごと破棄するなど辛い選択も必要となります。それでも長島さんは「特別なことをしているつもりはないし、楽しく農業をしているので、大変さは感じない」と、苦労をものともせずに野菜と向き合い、笑顔を見せてくれました。

  • トマトの枝の誘引作業。テープでくくりホチキスのようにパチン留められる便利な道具で丁寧に作業します。
  • 植え付け計画が書かれたノート。栽培プランを考えるのが長島さんの1番の楽しみです。
  • きれいに整理されているハウス。
  • 適期の収穫で、成果を無駄にすることなく出荷します。
特定の虫が嫌う赤色の寒冷紗。様々なものを組み合わせエコ農産物をつくっています。

世田谷産の野菜は安心・安全と伝えたい!

 「いちばんワクワクするのは、どうやって1反当たりの収量を上げようかいろいろな栽培プランを考えること。限られた農地を有効に使い、ゆくゆくはファーマーズマーケット二子玉川で販売されている全ての野菜を世田谷産にして、世田谷産の野菜は安全・安心だとたくさんの人に伝えたい」と長島さんは夢を語ります。長島さんがこれからの季節におススメする野菜は、トマトやナス・キュウリ・エダマメ・トウモロコシ。ぜひ、ファーマーズマーケット二子玉川でお買い求めいただき、長島さんの愛情たっぷりのおいしい野菜をお楽しみください!

東京都エコ農産物認証制度を知っていますか?

 東京都は、安全・安心な農産物を消費者に届けるとともに環境に負担をかけない農業を推進するため「東京都エコ農産物認証制度」の取得を推進しています。この制度は、化学合成農薬と化学肥料を削減して作られる農産物を都が認証する制度です。
 認証農産物の種類や生産者、販売場所などは、東京都労働産業局ホームぺージ「エコ認証制度」をご覧ください。
 ホームページでも長島丈さんの紹介をしています。ぜひ見てね!

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